• 国内では、2024年8月までに北海道で7例のダニ媒介性脳炎症例が報告されています1-3)。北海道では、抗ダニ媒介性脳炎ウイルス抗体を保有する動物が広範な地域に生息していることが明らかになっていますので、特に注意が必要なリスク地域と言えるでしょう。
  • 北海道以外でも抗ダニ媒介性脳炎ウイルス抗体保有動物の存在は確認されており4)、感染リスクのある地域が北海道だけではないことを知っておくことも大切です。
ダニ媒介性脳炎の日本での発生状況
ダニ媒介性脳炎の日本での発生状況

1)国立感染症研究所:ダニ媒介性脳炎とはhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/434-tick-encephalitis-intro.html (2024年7月31日参照)

2)札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課「ダニ媒介脳炎患者(国内6例目)の発生について」(令和6年6月26日)https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/documents/20240626_pressrelease.pdf( 2024年7月31日参照)より作図

3)函館市立箱館保健所.「ダニ媒介脳炎患者(国内7例目)の発生について」(令和6年7月3日) https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2024020800073/file_contents/kohyo0703.pdf ( 2024年7月31日参照)より作図

4)Yoshii K. Chapter 12b TBE in Japan. The TBE Book. 6th ed. Global Health Press, 2023 より改変(ファイザー社の資金提供を受けて出版された)

5)好井健太朗. Neuroinfection 2020; 25: 23-29

2024年9月作成 TCV45O001