ダニ媒介性脳炎ワクチンとは
ダニ媒介性脳炎を予防するためのワクチンです。
決められた方法でワクチンを接種しておくと、ダニ媒介性脳炎の発症や重症化を防ぐ効果が期待できます。
ワクチンを接種したすべての方で、ダニ媒介性脳炎ウイルスへの感染が完全に予防されるわけでは ありません。そのため、ワクチン接種後も、マダニに咬まれるリスクが高い環境下では、ダニ媒介性脳炎ウイルスの感染リスク低減のための基本的な対策(虫除け剤の使用、皮膚露出 を少なくする等)を行うことが重要です1)。
1)厚生労働省ホームページ「ダニ媒介感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html(2024年7月閲覧)
ワクチン接種が推奨される方
ダニ媒介性脳炎リスク地域でレクリエーション(キャンプ、ハイキング、山菜採りなど)や仕事(林業、農業など)などの野外活動の機会が多い方にはワクチン接種が推奨されます。
- リスク地域への渡航や北海道での野外活動が予定されており、「ダニ媒介性脳炎ワクチンを接種しておいた方がいいかも」と思った方は、医療機関に相談しましょう。
- ダニ媒介性脳炎は、症状が治っても、後遺症が現れる可能性があります。
何科に受診すればよい?
診療科は問いませんが、ダニ媒介性脳炎ワクチンの適正使用を理解されている医師または看護師による接種が望まれるので、お近くの医療機関やかかりつけ医の先生に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
また、厚生労働省検疫所(FORTH)が予防接種実施機関について案内をしていますので、そちらもご参照ください。
厚生労働省検疫所(FORTH) 予防接種実施機関の探し方 |
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https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/vaccination.html |
適正なワクチン接種を受けるために、医師に伝えるべきことは?
渡航先
渡航までの期間と、渡航している期間
過去のワクチン接種での副反応があったかどうか
基礎疾患の有無
接種後に気になる症状があらわれたらどうすればいい?
日本にいる場合
接種を受けた医療機関、またはかかりつけ医に相談してください。副反応と思われる自覚症状がある場合や症状が重い場合は、速やかに受診してください。
渡航先にいる場合
副反応と思われる自覚症状がある場合や症状が重い場合は、速やかに現地の医療機関を受診してください。また、帰国後は接種を受けた医療機関またはかかりつけ医に報告し、必要に応じて診察を受けてください。
2024年9月作成 TCV45O001